冨田祐幸写真展 Hiroyuki Tomita『川と道と』

冨田祐幸写真展 Hiroyuki Tomita『川と道と』

冨田祐幸写真展 『川と道と』

会期:5月8日(火)〜 20日(日) 13:00 – 19:00

会場:インスタイル・フォトグラフィー・センター

東京都港区南麻布5-2-9 インスタイル南麻布ビルディングB1F

※入場無料 会期中無休

冨田祐幸はストレートな手法で身近な景観や人々を見つめ撮り続けている写真家です。冨田にとって撮影テーマは、“日常の思考から自然に発生するもの”だと言います。日頃、さまざまに考えを巡らせているなかで、いろいろなことが浮かび、撮影しながら、ひとつのテーマらしきものに近づいていきます。「川と道と」もこうした流れから始まった、新たな取り組みでした。

「東京、大阪の河川、そして国道6号線を相馬へ、さらに北上して福島の浜通りから3.11以降に石巻、女川に至る道を1994年頃から現在まで、折々に撮影を重ねてきました。川と道を見つめているうちに川は道のように、道は川のように見えてきました。

もともと、自然の川の流れだった都市河川。時代とともに川の造形は、人の手によって変遷をくり返してきました。東京都心部に流れる川もままならない姿を横たえており、都心部の川の造形を通して川の意思に耳を傾けてみたくなったのです。

また、道を行き交うものは、車や荷物といった目に見えるものだけではなく、現代人の生活習慣や心の有り様までが行き交います。道という場所に、鏡のように映しだされた現代の空気。この空気感と私の日常的な思いを重ね合わせて表現する、ということ。そこにふつふつとこみ上げてくる思いは、何層にも連なる疑問となり、断片的な言葉となるのです。」

モノクローム作品約50点を展示します。

 

冨田 祐幸 Hiroyuki Tomita 略歴

1956年、福岡県に生まれる。東京デザイナー学院中退。1983年、フリーランスとなる。同年より、写真家石元泰博氏に師事。1995年、NHKスペシャル「故宮」プロジェクトにスチール班として参加。

個展

1984年 『台東の手功人たち』(キヤノンサロン)、1989年 『下町の中で…』(キヤノンサロン)

連載

1996年 連載「国宝建築を見にいこう」(日本ダイナースクラブ会員誌『SIGNATURE』)

1998年 連載「川」(建築資料研究社『造形』

 

『川と道と』

東京、大阪の川。

国道6号線を北上して福島の浜通りから

3.11以降に石巻、女川に至る道。

1994年頃から現在まで、折々に撮影

を重ねてきました。

川と道を見つめているうちに

川は道のように。

道は川のように見えてくるのでした。

ふつふつとこみ上げてくる思いは、

景観の中に必然はあるのだろうか?

川は流れているのだろうか?

道は歩めるのだろうか?

大量生産は幸福か?

といった、何層にも連なる疑問。

それと…

形あるものは消え、見えないものは現れる。

確かなものなどどこにもない。

光と影、うつろいと現実。

流れる水と行き交う人は、とどまって安住するところはない。

…時より現れる断片的な言葉。

わたしたちの日々の思いは川と道に映しだされてしまうのだろうか。

冨田祐幸

 

 

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企画・制作:Photo Classic /フォトクラシック