「幕末明治の写真家が見た富士山 この世の桃源郷を求めて」

「幕末明治の写真家が見た富士山 この世の桃源郷を求めて」

フジフイルムスクエア写真歴史博物館 企画写真展
「幕末明治の写真家が見た富士山 この世の桃源郷を求めて」

●会期:2017年4月13日(木)- 6月30日(金)
●会場:フジフイルムスクエア 写真歴史博物館(東京ミッドタウン内)
●開場時間:10:00–19:00(入場は18:50まで)
会期中無休 入場無料

日本を象徴する霊峰、富士山。その雄大にして壮麗な姿は古くから人々の心を惹きつけてきました。古代、富士山は水の神、火の神として崇められ、やがて江戸時代に入ると、富士山は仏道の修験場となり富士信仰が生まれました。その後、より世俗的な富士講が広まると、富士山は庶民の山として気軽に親しまれるようになります。富士山は時代ごとに人々の心情を映して歌や絵画など様々に表現され、そこには富士山を心の支えにしてきた日本人の精神的な景色を見ることができます。
一方、日本に写真術がもたらされたのは1848(嘉永元)年。開国後、富士山は外国人によって日本の観光名所としてとらえられるようになり、いわゆる「横浜写真」と呼ばれる外国人向けの土産物写真の被写体としても人気を集めるようになりました。また、日本に滞在した外国人写真家たちもその姿をとらえようと富士山の撮影に挑んでいきます。均整がとれ、類い稀なる優美さを誇る富士山は、各国を旅してきた彼らにとっても世界一美しい山であり、麓に広がる自然豊かな風景と相まって夢の国のように映りました。イギリス人写真家のハーバート・ポンティングは富士山麓を歩いた時の印象を「それは今まで日本の方々で見た森の中でも一番美しい森であった。おとぎの国を出たと思ったら、今度は桃源郷(アルカディア)へ入ったのだ」※1と表現し、その感動を伝えています。
本展では、明治時代に活躍した写真家、日下部金兵衛を中心に、フェリーチェ・ベアトやハーバート・ポンティングといった外国人写真家たちによる多彩な富士山の写真を展示いたします。彼らが残した写真の中には今も変わらぬ富士山の姿があり、その周辺には現代から想像もつかないような景観が広がっています。約130年前にタイムスリップし、幕末明治の写真家たちが追い求めた“この世の桃源郷”富士山の世界を存分にお楽しみください。

※1: ハーバート・ポンティング著、長岡祥三訳『英国人写真家の見た明治日本 この世の楽園・日本』(講談社学術文庫、2005年)より

【併催イベント】
打林 俊 氏(本展監修)が富士山に魅了された幕末明治の写真家たちについて語ります。
各回ともに約30分の予定です。座席はございません。
5月13日(土) 14:00– / 16:00–
6月10日(土) 14:00– /16:00–
展示会場内にて 参加無料 予約不要

→フジフイルムスクエア公式サイトへ