INTERFACE-写真家・東松照明を見る-

INTERFACE-写真家・東松照明を見る-

©Shomei Tomatsu – INTERFACE

「戦後写真の巨人」と称される東松照明は60年代初頭、「家」「占領」「長崎」などのシリーズで日本の写真界に衝撃を与えました。60年代末からは米軍基地の取材で沖縄に滞在したことが転機となり、同地を撮影した写真集『太陽の鉛筆』(1975年)を境に作品制作をモノクロームからカラーへと転換させます。その後もライフワークとして長崎の取材を継続するなど、2012年に他界するまで数々の作品を世に問い、多方面に影響を及ぼしてきました。東松にはもう一つ転機となる重要な出来事がありました。それは1986年に受けた心臓のバイパス手術です。東松は「手術を受けてから、どうしても生命力に関心がいく」と語り、以降の作品には、東松がその経験ののちに見出した新たな視点と世界観が映し出されています。
本展では第1部と第2部に分け、その1986年以降に発表されたシリーズ「プラスチックス」と「インターフェイス」を展示いたします。展覧会名にもなっている「インターフェイス」とは、本来、二つの領域が接している境界あるいはその界面を意味する言葉で、写真家自身の本質的なテーマとも重なるものです。本展で展示する2つのシリーズにも自然と文明、過去と未来など様々な「インターフェイス」が示唆され、東松の唯一無二の重層的な作品世界が浮かび上がります。東松照明とはどのような写真家だったのか。これまでまとまったかたちであまり発表されることのなかったこの2つのシリーズを通して感じていただければ幸いです。

FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館企画写真展
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第1部 「プラスチックス」シリーズより
第2部 「インターフェイス」シリーズより

●会期:
第1部 2017年7月1日(土) ~ 2017年8月14日(月)
第2部 2017年8月15日(火) ~ 2017年9月30日(土)

●開館時間:
10:00-19:00(入館は18:50まで)
会期中無休、入場無料

●ギャラリートーク
東松泰子氏(東松照明オフィスINTERFACE 代表)が東松照明の素顔と作品制作について語ります。
第1部 2017年7月29日(土)14:00-/16:00-
第2部 2017年9月2日(土)14:00-/ 16:00-
(各回ともに約30分の予定)