田中昭二 TANAKA Shoji

田中昭二 TANAKA Shoji

1957年  東京生まれ
1980年  日本大学芸術学部写真学科卒業。
同年、ミリオン出版入社。雑誌・書籍の編集などに携わる。
1993年  同社退社。
1995年より映画製作に携わり、以後、映像作家として活動。

現在、廃墟を題材に映像作家、文章家として活動中。

 

【個展】

2015年 「Lost 過去の中の未来」ソニーイメージングギャラリー銀座(東京)

2017年 「水の影 あるいは、沈む光。」ソニーイメージングギャラリー銀座(東京)

 

【主な劇場公開作品】

1995年 「スパンキング・ラヴ」 大映/JVD他

1996年 「イグナシオ」 大映/テレビ東京 他

2005年 「エロス+廃墟」 アップリンク

 

【主なDVD作品】

2003年 「廃墟ロマネスク」 マジカル/ポニーキャニオン

2005年 「廃墟幻影」 マジカル/エイベックス

2006年 「アンダーグラウンド」 マジカル/ジェネオン

2008年 「石棺と再生 チェルノブイリ」 マジカル/ケンメディア

2008年 「忘却と記憶 アウシュヴィッツ」 マジカル/ケンメディア

2009年 「戦争遺跡」 マジカル/ジェネオン

 

【主な著書】

2005年 「廃墟、その光と影」 写真/中筋純(共著) 東邦出版

2005年 「愛という廃墟」 写真/中筋純(共著) 東邦出版

2010年 「戦争廃墟行」 学研

 
 

最新作「水の影 あるいは、沈む光。」(2017年)

©Shoji Tanaka
 
「水の影 あるいは沈む光」

 さざ波の立つ湖、鏡のような沼、落ちる滝、絶えざる流れ、水は鈍く輝きながら風景に溶けてゆく。
 余白のない世の中、息苦しさの中で、縺れた糸はどこかでほどかないといけない。ある季節、ある時間、ぼくの背中を押すものがある。自分の意志で動くのではなく、潜在的なものに、押し出されるように、流されるように、風景へと向かう。
 そして、ぼくは寄る辺なき岸辺に立って、水の織りなす差異と反復に共振するように、静かに風景を見つめる。見えない影が、瞬間と永遠のテクスチャーに儚く映る。果たして、水の影などあるのだろうか。光が揺らめきながら、水底に沈み消えゆくまでは、ここにいようと思った。田中昭二